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終了作品を語りたい「たくあんとバツの日常閻魔帳」



はい、有言実行で本当に買ってきました、GIGA3と共に

GIGA3の巻頭の井谷健太郎先生の新作読み切り「オズとオズマは秘密(スパイ)する」もかなり面白かったので、近日中に記事にしたいと思ってます

てなわけで終了作品を語りたい

今回はまさかの打ちきり終了時期じゃない作品の紹介となります「たくあんとバツの日常閻魔帳」です

こちらは週刊少年ジャンプで20週ほど掲載されました

結構近年の作品なので、本屋などでもまだお買い求めいただけると思います

GIGA3やこの記事を読んで興味を持たれた方は、1~3巻までと少なめなのでぜひ購入されてはいかがでしょう(ステマ)

てなわけで早速紹介ですこの物語は父親をを人間に殺されてしまった閻魔大王の娘、拔

そして昔鬼ノ怪(モノノケ)に取り憑かれた人間に母を殺されたショックにより自分も鬼の鬼ノ怪に憑かれてしまった人間の主人公、九十九多九郎

そんな二人がある鬼ノ怪の事件をきっかけに邂逅し共に行動するようになりながら、過去の事件で失われた日常を取り戻していく物語です

二人で鬼ノ怪が起こした事件を解明しながら、現代で人間に悪さをする鬼ノ怪と戦って、最後に拔が断罪するのが基本コンセプトになってます

それとただバトルをするわけではなく、会話の中にふんだんに盛り込まれたコメディ描写

少年が少しドキッとするようなサービスも魅力の一つです

特にこのサービスに関しては、井谷先生の本質をふんだんに見せられたような気がしました

私は結構波長が合い、連載当時は次どんなことやるのかな~と、楽しんでいた節があります

ストーリーに関してもおそらく読み切りの時点から大分構想が固まっており、短い期間でも描きたいことをしっかり描ききってる印象を受けました

漫画家のタイプとしてあげるならば、沼駿先生、石山諒先生みたいな、話をまとめるのが上手な作者さんだと思います

さて、そんなこのたくあんのバツが何故終了してしまったのか考察していきますと、私は3つほどあげれる理由がありました

まず一つは、ストーリーです

個人的には最後まできちんとまとまっていますし、見事な大団円で素晴らしい終わり方をしたなと思ってはいます

でも、ストーリーの根幹に復讐という要素があったことにより、物語がかなり重いものになってしまったという印象を受けます

作中でもそれを考慮してかギャグやサービスを盛り込んでなるべく話が重くならないように努めていましたが

どうしても本筋の話になると話が暗くなってしまった感が否めませんでした

次に「絵」ですねきちんとデフォルメされてますし頭身の低くて可愛い感じにキャラクターは描かれていたのですけど

子供向けではあるものの、少年層にヒットするか少し難しい絵柄だったかなと思います

で、次が最後になるのですが。個人的には私はこれが一番たくあんとバツの足を引っ張ってしまったのではと思っています

渡しやすく一言で言います、行きますよ


「性癖」


です

この作者の「性癖」が、私は連載の上で一番足を引っ張ったと思っています

いや、井谷先生の描く性癖は確かに私と波長が合いますし、素晴らしいものであることは確か何ですよ?←知らね~よ

でも……どうあがいても……どう頑張ってもかなりマニアックだったので

コアなファンは掴めたとしても、少年は間違いなく置いてきぼりだったのではと連載当初から思っていました

作中でやたら描写されるお尻、下から上を見上げるようなアングル

素晴らしいけど、少年が求めるサービスとは何か違うものを感じました

まあ、それでもこれに関しては改善してほしくはないですが(むしろもっとやれ)

しかしそんな欠点を抱えながらもキャラクターは魅力的に描写されていましたし

鬼ノ怪を裁く際の判血シーンのアクション等も非常に良く描けていたので

短所を上回る長所もバッチリ持ち合わせた作品だったとも私は思います(私のあげた短所も人によっては長所に変わるでしょうからね)

さて、そんな感じにまとめたところで、今回はこの辺にしておきましょうかね

それでは以上、終了作品を語りたい
作品は「たくあんとバツの日常閻魔帳」でした

また次の作品でお会いしましょう、さよなら
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コメント

No title

私は打ち切りの要因は偏にストーリーの見せ方だったと思っています。
重い題材をギャグで軽くしたことが悪く作用してしまい、作品の浅さに見えてしまった。
日常はギャグで軽くして、重い部分は強烈に重くしてしまった方がインパクトがあります。
非日常が重ければ重いほど、日常を求める願いが強い願いへと変換される。
日常と非日常の落差、岩代先生のサイレンはここが良く出来ていました。
日常でイチャラブしていたら突然サイレンが鳴り重い現実に引き摺り込まれる。
高低の落差、急転直下、そういう要素は人を引き込む手段の一つです。

その辺は好みが出そうな気もします

私は結構ガッツリとギャグしてた回も楽しんで見てた感じでしたので、その分シリアスとの折り合いが難しくなったのかなあ

確かにやるならラグエルさんの言う通り、もう少しガッツリ差別化したほうが良かったのかもしれませんね

やるときは真面目にふざけるときは思い切りふざけるみたいな感じで

最近の本誌だとゆらぎ荘とかもそんな感じで成功してますからね

あと確かにサイレンはその辺とても上手かったと思います

……あぁ、雨宮さんに会いたくなってきた
また単行本読み返そうかな

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